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“適度な運動で認知症予防”は間違いだった!?最新の研究で新たな事実が!!

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適度な運動が認知症予防に効果がある、なんて耳にした事、ありますよね。

実際、世界保健機関(WHO)でも、認知症を含む生活習慣病予防の為に2012年に「成人は週に2時間半以上の運動をするべきである」と推奨しています。

ですが、英ロンドン大学と、仏サクレ大学、ボルドー大学等の国際共同チームが「運動すると認知症は防げるは間違い。実は認知症になる人は身体活動量が減る為統計上そう見えるだけで、全く影響は無い」という、実も蓋も無い研究が発表されたそうです!!

英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」の2017年6月22日号にて発表されたとの事。




今までにウォーキング等の運動が認知症予防に良いという研究はいくつもなされてきました。

例えば、米ボストン大の研究では、18~31歳の若者29人と55~82歳の中高年者31人を対象に、1日の歩数、歩行速度、歩行時間を測り、認知能力のテストを行ったそうで、若者グループは歩数による認知能力の差はほぼ無かったけれど、中高年グループでははっきりと差が出て、歩数が多いほどテストの成績が良くなった、との結果が出たそうです。

特に記憶力での影響に大きな差が出たとの事で、この研究を行ったボストン大の教授は「高齢者では、ウォーキングが記憶力の向上にいい影響を与えることが確認できました。重要なのは、運動習慣がどんな認知症の治療薬よりまさる特効薬だということです。」と語っています。




ところが、「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」誌の論文によると、こうした過去の研究の多くが、①短期間でしか認知症の運動効果を調査しておらず、数十年にわたる長期的な影響を考慮していない、②健康な人間しか対象にしておらず、認知症患者の実態からかけ離れている、という大きく2つの欠点を持っているというのです。

あ~、なるほど・・・

今回のこの研究チームは、英国の公務員の長期間にわたる健康データを対象としたそう。

1985年の調査開始時点で35~55歳の1万308人を最大27年間にわたり、追跡調査し、調査期間中に4回の認知症検診と認知力のテスト、7回の身体活動のアンケート調査を行なったのだそうです。

27年間って、スゴイデスネェ・・・




 

その結果、調査期間中に329人(3.2%)が認知症を発症(診断時の平均年齢は75歳)したそうです。

その人たちと運動量を比較すると、運動の強さと認知症の発症リスクにまったく関連がみられなかったそう。

運動をたくさんしていたから認知症にならなかった、ほとんど運動しなかったから認知症になった、という因果関係はなかったとさ。

特に研究チームは、WHOが推奨する“週に2時間半以上の中~高強度の運動”を基準に、対象者をそれ以上の運動をする人と、それ以下の運動しかしない人に分けて比較したけれど、発症リスクに関連が無かったらしく、WHOの推奨通りに運動しても認知症の予防には繋がらないっていう結果となりましたとさ!




更に研究チームは、認知症を発症する人は、認知症と診断された時点より少なくとも9年前から身体活動量が低くなる事を発見したとしています。

今までは認知症になる1~2年前から運動量が減るとされていたらしいです。

このことから研究チームでは、論文の結論で次のようにコメントしております。

「運動量が多い人ほど認知症になりにくいというこれまでの研究は、認知症になる人は、かなり前から運動できなくなるという事実を見過ごしている。因果関係が逆で、運動するから認知症を予防できるのではなく、認知症にならない人が運動できると考えるべきだ」




しかし、運動には数多くの健康効果が明らかになっています。

認知症云々は置いておいても、健康に過ごす為には運動は必要不可欠でしょうね(^_^;)






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