“耳が遠い”で認知症のリスクが1.6倍増!?

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先月、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つとされているLancet(ランセット)に、認知症の予防や治療等に関する最新の知見をまとめた論文が掲載されたそうです。

その論文では、“難聴”が認知症のリスクとされており、仮に難聴になる人を完全に無くせたとしたら、認知症を今より9%も減らせると指摘したのだそう。

難聴、と聞いても他人事に感じられるかもしれませんが、聞こえに悩みを抱える人は少なくはなくて、およそ6人に1人が聴力に何らかの問題を抱えているんだとか。

50歳以上の1万5千人近くを調べたところ、中等度の難聴(普通の大きさの会話での聞き間違いや聞き取りにくさを感じる)がある人では、認知症のリスクが1.6倍になっていたそうです。

理由として、2つの可能性が指摘されています。




ひとつは、「社会的な孤立」。

難聴になると、人の声が聞き取りにくくなり会話が難しくなる為、周囲との関わりが減り易くなります。

過去の調査で、社会的に孤立した場合、コミュニケーションによる刺激が無い事や、精神的なストレス等によって認知症になりやすくなると指摘されています。




もうひとつは、「認知的な負荷」。

脳が音を理解する働きはとても複雑です。

例えば「こ?にちは」と聞こえたとき、“ん”という言葉が本当は聞こえていなくても、他の音や状況から判断して「“ん”に違いない」と脳が自動的に補ってくれますが、聴力が低下し聞き取れない音が増えると、脳はしょっちゅうこのような働きを行わなければならなくなります。

そこの部分の負担が大きくなる事で脳に他の働きをする余裕が減り、結果として全体的な認知能力が低下するのではないか、という事のようです。




難聴は突然なる事もありますが、ゆっくりと進んだ場合には自分で気がつけない事も多いのだそうです。

聴力が低下しても、補聴器の使用する等適切な対策によって周囲とのコミュニケーションを改善する事はできます。

そもそも認知症云々が無くても、日々の生活の質を高める為には難聴の早期発見、早期対策には意味があると考えられますしね(>_<)


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コメント

  1. careworker より:

    何が原因で認知になるか情報錯綜してるから混乱しますよね。
    ネタ発掘したからプレゼントしますね。

    あきすけさんとこ、従来型じゃないっすか。てことは当然認知の方いますよね。
    認知=アリセプトとかレミニールじゃないっすか。

    どうやら、認知症高齢者の介護職への暴力これが原因みたいですよ。
    二つとも精神を活性化させる副作用があるから色んな問題行動が出ちゃうみたいです。
    困ったちゃんいたらフロア会議で上げて、一時的に服薬中止してようすみるのも手ですよ。

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