人材不足が深刻な介護現場で、職員の負担軽減につながると注目される「介護ロボット」。
当初は国や道の補助金も活用できた為導入が進んでいったのですが、現在では“持ち腐れ”となっている事業所も出てきているようです。
単一作業にしか力を発揮しないロボットと、複数の業務を並行してこなさなければならない現場との“ズレ”が要因とみられます。
移乗介助用ロボットは、主にベッドから車椅子などへの高齢者の移動や、入浴介助の際に使用されるものです。
ですが、実際に導入した施設の職員の反応はイマイチだったりしたそうで・・・
現場では入所者の移乗介助以外にも食事や排泄等複数の業務を、時間を置かずに行わなければならず、脱着に数十秒かかるスーツをその都度着け外しする余裕はなかなか作れなかったそうです。
重量も約5キロとあり、なんだかんだで肩に負担がかかる上、使用には空気を入れる必要があったり、急な呼び出し時に動きづらかったりと、制約も少なくなかったそう。
スーツを導入した施設は「幅広い業務をこなしていく介護現場の実態に合わず、今はほとんど使えていない。もう少し完成度を見極めるべきだった」と話しているそうです。
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