沖縄県内に住む若年性認知症の当事者の活動を報告する講演会がで開かれました。
若年性認知症の診断を受けながらも、自らに合った居場所で、働きながら生き生きと過ごしている様子が発表されました。
うるま市の男性(58)は56歳の時に認知症の一種「前頭側頭型変性症」と診断されたそうです。
基地内でフォークリフトのオペレーターをしていたそうですが、仕事の遅さを同僚に注意されるようになって異変に気付いたのだそう。
入院による休職を経て、診断を受けて退職する事になったそうです。
退職後はデイサービスに通っていたそうですが、「仕事がしたくて嫌で嫌で仕方なく行っていた。性格も暗くなっていた」そうです。
現在はB型事業所で野菜作りに携わって賃金をもらっており、「とても楽しくやっている」と笑み。
以前の仕事をしている際は、毎月好きな本を買っていたそうですが、退職後は図書館通いに。
期末ボーナスで「好きな本を買いたい。自分の給料で買って読めることがうれしい」と、やりがいを見つけ、性格も明るくなったと話されたそうです。
ケアマネジャーとして働いていた58歳で診断された女性(63)は「なんとなく分かっていても、はっきり(若年性認知症と)言われた時はショックだった」と漏らしたそう。
職場の上司と相談し勧奨退職したそうですが、「働きたい」との思いが強く、現在は小規模多機能型の事業所施設で週5回、食事の配膳手伝いや皿洗いなどに従事。
「収入は3分の1になったが、給料をもらえ、人と会え、誰かの役に立てることが本当にうれしい」と話されたそう。
1人でバスに乗って映画を見に行くこともあるといい、「皆さん、認知症になっても怖くないですよ。『助けて』と言えば誰かが助けてくれる」と笑顔で話したようです。
認知症を必要以上に恐れずに、活き活きと生活できると良いですね!
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