身近な人が認知症になった時、戸惑わずに適切な対応ができるようにと、愛知県にある日本福祉大学社会福祉学部の学生たちが2種類のゲームをつくり、インターネット上で無料公開しています。
子どもから大人まで楽しめ、「認知症の基礎を広く知ってほしい」との願いが込められています。
公開しているのは、「笑顔ですごそう~認知症のおじいちゃん・おばあちゃんへの声かけ~」と「キオク旅」の2作品。
今年度、「地域研究プロジェクト」を履修して認知症啓発を学んだ2年生が作り、イベントで子供達にも体験してもらって改良を重ねたのだそうです。
「笑顔ですごそう」は竹内なみさん(20)と佐竹真奈さん(20)の作品で、数分でできます。
主人公「なおちゃん」の祖父母は同じことを繰り返したり、季節が分からなくなったり。場面ごとにどんな声をかけるべきかを2~3の選択肢から選ぶというもの。
佐竹さんは、認知症の人にどう対応していいか分からずに戸惑った経験があったそうで、「身近な人が認知症になった時、子どもでも、ちゃんとコミュニケーションできるようになれたら」と。
竹内さんも、「ゲームで認知症が否定的ニュアンスにならないように、言葉遣いには細心の注意を払った」と話しています。
「キオク旅」は、宇井真輔さん(20)と奥田健人さん(20)ら男女4人で作った作品。
主人公は少年「ショーマ」で、認知症の症状が現れた「じいちゃん」に戸惑い、謎の少女を巡る何かの「記憶」をたどって様々な人たちと交流。
じいちゃんへの接し方を学び、自分に何ができるかを考えていくストーリー。
こちらの作品は最後まで進むと1時間半程度かかるのだそう。
宇井さんは「福祉課題に若者は興味を持ちにくい。面白いゲームを作ることで、楽しみながら認知症を知ってもらいたい」。
身内にも認知症の人がいて、「もう一度、ちゃんと向き合いたいと思うようになった」と話しています。
奥田さんは認知症を学び、誤解や偏見が間違った対応につながることが多いと感じていたそうで、「みんなで学んだたくさんのメッセージをゲームに込めました」。
ゲームのURL
「笑顔ですごそう」http://handy.n-fukushi.ac.jp/rrpj/game2017/
「キオク旅」https://www.freem.ne.jp/win/game/16732
あきすけも実際にゲームしてみました。
介護職歴の長い人なら簡単だと感じる内容ではありましたが、認知症の人にかける言葉の言い回しなんかは参考になるものでした!
新人介護職員に施設内研修とかでやってもらったりするのもありかも!?
コメント