米食品医薬品局(FDA)が、錠剤にごく小さなセンサーを埋め込んだ“デジタル錠剤”を承認したとの発表がありました。
医師の処方通りに患者が薬を飲んだかどうかを第三者が確認できるというもので、効果的な治療ができ、医療費の削減にもつながると期待される一方、患者のプライバシー保護という課題も挙げられています。
承認されたのは、大塚製薬が製造・販売する統合失調症などの抗精神病薬エビリファイ(一般名・アリピプラゾール)に米プロテウス・デジタル・ヘルス社が開発した約3ミリのセンサーを組み込んだ錠剤と、貼り付け型の検出器。
大塚製薬によると、このような医薬品と医療機器を一体化した製品の承認は世界初なのだそうです。
患者が飲んだ薬が胃に入ると、胃液に反応してセンサーが信号を出すし、患者の脇腹につけた小型装置が信号を検出。
その信号により、薬をいつ飲んだかという情報をスマートフォンやタブレット端末に転送する、というもので、患者の同意があれば医師や介護者、家族らがその情報を共有する事も可能です。
ちなみに、センサーは一定の時間がたてば、体内で消化・吸収されずに排泄されるという事です。
上手く活用できれば、独居の高齢者でも息子さん娘さんが薬を飲んだか確認出来ますし、訪問介護等でも活かされそうですね!
ただ、認知症の方なんかは脇に付いた検出器をすぐに外してしまいそうな気もしますね(^_^;)
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