東京消防庁は10月12日、「救急搬送データからみる高齢者の事故」について発表しました。
2016年の交通事故を除いた日常事故による都内65歳以上の高齢者救急搬送人員は前年と比べて5.9%増の7万2198人。
2012年比では21.5%増となっているそうです。
2016年の搬送の原因は“転倒”で、81.5%を占めているのだとか。
2016年に5万1488人が搬送された高齢者転倒事故の発生場所を見てみると、「住宅等居住場所」が55.9%で2万8797人で、この内およそ9割の2万6400人が屋内で転んでいる事から、転倒による搬送者の半分以上は住宅屋内での事故が原因のようです。
転倒事故の住宅内での発生場所で多いのは1位が「居室・寝室」で1万9580人、2位が「玄関・勝手口」で2740人、3位が「廊下・縁側」の1965人。
2016年の転倒による救急搬送高齢者の初診時の負傷程度は「軽症」が最多で60.5%ですが、生命の危険はないが入院の必要がある「中等症」が39.0%となっています。
2016年の“転倒”の次の事故原因は“転落”で10.9%。
2016年の転落による搬送者数は前年比4.2%増の6863人だそうで、2016年の転落事故の発生場所は「住宅等居住場所」が最多で70.7%。
発生場所は「階段」が最多で3354人、次いで「ベッド」が1061人、「椅子」が499人との事です。
2016年の転倒による救急搬送高齢者初診時の負傷程度は「軽症」が54.7%。
一方で「中等症」41.4%、生命の危険が強い「重症」は2.4%、生命の危険が切迫している「重篤」は1.3%で、4割以上が入院の必要があったのだそうです。
“転倒”や“転落”は身近に度々起こり得るものですが、命にも関わる事故に繋がります。
段差が無くても躓いたりもしますから、注意してもし足りませんよね・・・
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