東京大学大学院農学生命科学研究科の研究グループが2015年に、認知症予防についての研究結果を発表しています。
なんとカマンベールチーズを摂取する事で、アルツハイマー病を予防できる可能性があるという!!
東京大学の研究によると、カマンベールチーズを食べる事によってアルツハイマーの原因となる“アミロイドβ”が脳に沈着するのを抑制する事が判明しているのだそう。
元々チーズ等の乳発酵食品が認知症に有効とは言われてきましたが、有効成分は特定されていませんでした。
しかし、この研究によってアミロイドβを抑えてくれる2つの成分も明らかにされたのです。
それが“オレイン酸アミド”と“デヒドロエルゴステロール”という成分です。
“オレイン酸アミド”とは、カマンベールチーズの原料となる生乳に多く含まれる“オレイン酸”という不飽和脂肪酸由来の成分です。
脳に発生するアミロイドβを除去してくれる“ミクログリア”という免疫細胞を活性化する作用と、脳の炎症も同時に抑える作用を持ち、この2つの効果により認知症の予防が出来る事が示唆されています。
ミクログリア細胞はアミロイドβなどの老廃物を食べて排出してくれる働きがあるだけでなく、脳に侵入してくるウイルスや病原体から脳を守る防御の役割、劣化した神経細胞の代謝、神経細胞に栄養を与えることで神経伝達をになう「シナプス」を伸してくれるといった働きをしています。
”デヒドロエルゴステロール”とは
”デヒドロエルゴステロール”はエルゴステロールに由来する成分です。
この成分もオレイン酸アミド同様、脳の炎症を抑える働きがあります。
その為、脳の炎症を抑える事で、脳機能の低下を防ぎ認知症の予防が期待できます。
カマンベールチーズ摂取の注意点
認知症専門医によれば、認知症の予防を意識してカマンベールチーズを食べる場合、1日1~2切れを食べれば良いとされています。
カマンベールチーズには飽和脂質も含まれているので、認知症予防に良いからといって食べ過ぎには注意が必要です。
飽和脂肪酸の過剰摂取は悪玉コレステロール値を上げ、心筋梗塞等の原因となってしまう危険性も。
カマンベールチーズ摂取の効果アップ
また、カマンベールチーズに相性の良い飲み物と言えば、ワイン。
特に赤ワインにはポリフェノールが多く含まれており、こちらも認知症の予防が期待できる成分です。
したがってカマンベールチーズとワインは認知症予防にとっても相性の良い組み合わせです。
ただ、赤ワインのアルコールは肝臓に負担になるので飲み過ぎには注意ですよ!
また「ワインが飲めない」という方はブドウジュースも良いですよ!
ブドウジュースにもポリフェノールは含まれていますからね!!
でも果汁の少ない“ブドウ味”では意味がありませんので、“果汁100%”の物を選ぶように!!!
コメント